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クライス・コミュニケーション

室内楽シリーズで配布するミニ新聞に掲載された気ままなコラムです


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Vol.13:タイコって・・・


クライス・コミュニケーションVol.13-1998.9/9(Wed.)

( 上坂 学・室内楽シリーズ Vol.29 )

−タイコって・・・−

 本日の共演者は、頼もしい後輩であり親友でもある打楽器奏者・伊勢君の登場である。  皆さん、打楽器と聞いてなにを連想なさるだろうか。ロックのドラムセット?それともオーケストラのティンパニー。小学生時代に馴染んだカスタネットやトライアングルを思い起こす人もいるだろう。木琴もあった。

 それらはどんな音がしますか?情熱的ではあるが騒々しい音?時には拙いカスタネットのリズム・・・。いや、打楽器とはそんな物ではないのですよ、実は。

 打楽器はリズムが命、メロディは時として副産物的な場合もある。が、しかし、その音色(ねいろ)に耳を傾けると、そこには変化に富んだ豊かな響きがある。無限大の色彩。あんな木片を叩いただけで、何故歓びや悲しみが表現できるのか。ただ皮を張っただけのタンバリンが、どうしてあんなにも哀愁を帯びるのか。ウッドブロックをただ叩くだけで、その響きは、そう、まるでしみじみ味わう芳醇なワインのようだ。そして、伊勢君、キミはまわりに並んだ大小数十の楽器を巧みに操り、楽器の枠(リム)でさえも音楽にしてしまう。まるでたくさんの手があるお釈迦様のようだ。キミはお釈迦様だったのか!

・・・ま、おだてるのはこれくらいにしておこう。

 それにしても、打楽器というのは様々な音がするものだ。無限大の色彩、というのはあながち過言では無さそうである。極端な話し、叩いて音が出ればそれはもう打楽器である。あとは、その音をどう料理するか、奏者次第である。一見単純だが凝りだすときりがない。

 もう一つ、打楽器には大きな特徴がある。それはとても目立つと言うことだ。自然の音でこれほどインパクトがある楽器は他にあるまい。フルートがどんなに頑張っても太刀打ちできないであろう。以前伊勢君と一緒に演奏会を開いたとき、主役はフルートとピアノ、打楽器は調味料のハズであった。それなのに、楽器紹介で一人ノリまくって聴衆の注目を全てかっさらっていった前科がある。

 伊勢君、今日は合奏ですよ、アンサンブルですからね。頼みますよ、主役はオレだっちゅうの!!(笑)

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