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Fun Fluting!

フルート三昧で配布するミニ新聞に掲載された気ままなコラムです


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[ Vol.19〜 ]


Vol.19:ストレス発散するゾー!

(Vol.20はお休み)

Vol.21:次男は偉い!?



Fun Fluting! Vol.19-1999.2/28(Sun.)

(シリーズ「フルート三昧」 Vol.19)

−ストレス発散するゾー!

 誰にでも必ず悩みがあり、多かれ少なかれストレスを感じているものである。人からはどう見えようが、それは深刻な悩みであり、ストレスを感じてしまう。その解決方法には、飲酒、喫煙から、非合法なものまで多種多様である。散歩や読書なんていうのもイイ。もちろん、音楽会も!瞑想に耽ることが出来て、頭の中をリフレッシュすることが出来る。

 これらのことでストレス解消するからには 建設的 でありたい。ただ一時の忘却のみを期待するのは健全ではないと思う。お酒だって、仲間との楽しい時間は気分を盛り上げ、明日への活力になりうる。たとえ1人で飲むのであっても、酔いの効用で、日頃は想像もしないアイディアが浮かぶかもしれない。飲酒も適度ならば良いのだ。

 我々音楽家も、音楽をしていれば良いというものではなく、皆さんと同じ、雑用が山積している。そのどれもが”非音楽的”であって楽しくない。音楽家は個性の強い人が多く、人とのつながりで職業が成り立っているようなところがあるので大変だ。オーケストラも例外ではない。皆それぞれにストレスの解消には苦労しているようだが、一番多いストレス解消法は「食べること」。大体食い意地が張っている。確かに、美味しい物を楽しく食べることが出来れば、精神的に豊かになり、翌日の音楽活動へも良い影響がありそうだ。料理に凝り、とんでもなく贅沢な物を作ったりもしている。

 解消法で大切なことは、例えその時は精神が架空の世界へ浸っていても、現実に戻ったときに、生活に何かプラスになるような事をする、ということだと思う。単なる暇つぶしや”逃げ”は何の効用もないばかりか悪影響すら危惧される。私は、お酒は全く飲まないが、 (^。^)y-゚゚゚ は少々たしなむ。特に、コンピュータに向かってデスクワークをしているときなど 必須 である(今も)。仕事の合間には本を読む。読書はイイ。音楽に接するときと同じ感性で読めるから、読み終えたとき豊かな気分になり、素晴らしい音楽表現が出来そうな気になる。 創造的 である。しかし、最近、あまり創造的とは言えないストレス解消法に夢中になってしまった。それは TVゲーム という。

 改造車で閉鎖された市街地を、時速200km/h以上で駆け抜ける。コーナーではリアをドリフトさせ前を行く車をぶち抜く。爽快である。現実にはあり得ない事だ。現実逃避とはちょっと違うのだが、理由なんかどうでも良い。楽しいのだ。

ああ、こんな事で良いのかっ!

(M・K)

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Fun Fluting! Vol.21-1999.10/11(Mon.)

(シリーズ「フルート三昧」 Vol.21)

−次男は偉い!?−

 次男は偉い!?、とは、解説者・大竹氏の慣用句である。

 本日のプログラムは、父親・大バッハと次男のエマヌエル、五男のフリードリヒの3人の音楽家達である。
 五男・フリードリヒは、大バッハと2度目の妻アンナ・マクダレーナのあいだに生まれた第9子である。18歳になる頃には父・大バッハの病状が悪化してきた。同時期にビュッケブルクの宮廷楽団に入り、後に楽長となる。ほぼ終生この地にとどまっていたようなのだ。あれこれ就職先を変える音楽家達の中でこれは珍しい事と言えるかもしれない。穏やかな人柄だったようである。

 次男・エマヌエルは、バッハ一族で一番の有名人。当時バッハと言えばエマヌエルのことを指した。以外に思うかもしれないが、当時父・セバスチャンは一般には無名で、単なる偏屈親父だと思われていたフシがある。当時の大人気作曲家・テレマンに断られ、仕方なくセバスチャンをオルガニストとして迎えることになったライプツィヒの聖・トーマス協会の首脳は、「最良の人物が望めないなら中くらいの者で我慢しなくてはならない」と仕方なくバッハを選んだのである。

 ライプツィヒに移り住む前、セバスチャンはケーテンで宮廷楽長を務めていた。そこでは教育活動も大きな比重を占めていたが、多くので子の中でも長男・フリーデマンの才能が際だっていた。父・セバスチャンは長男の音楽教育を他のどの兄弟よりも熱心にしたようである。大バッハ希望の星だったのである。有名なインヴェンションや平均率クラヴィーア曲集は長男・フリーデマンの教育用として生まれた。ここケーテンでの生活は大変充実しており、「ケーテンで一生を終えるつもりだった」と後年述べている。ライプツィヒへ移り住む事にした理由の一つに、長男・フリーデマンの大学への進学問題があったのである(ケーテンには大学がなかった)。

 長男・フリーデマンにはこのように大きな愛情が注がれた。その愛情に応えたのかどうか疑問が残るが、大してかまって貰えなかった次男・エマヌエルは弟たちの面倒を良く見た。末っ子・クリスチャンの教育まで面倒を見ている。ベルリンでフリードリヒ大王に仕えるようになると、大王に会わせるべく父をベルリンに呼んでいる。セバスチャンは感激して「音楽の捧げ物」を書いた。親孝行な次男である。

 もうお気づきかもしれないが、解説の大竹さんは次男、私は長男である。

(M・K)

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