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VOL.19:フルートのベートーヴェン 〜クーラウ〜 VOL.20:Show Pieces VOL.21:バロックの雄2 〜 バッハ・ファミリー2 〜 |
−「フルート三昧」後記Vol.18−'98.12/20(Sun.)
[ プログラム詳細 ]
<フルートとピアノの名曲を訪ねて>
今回は説明不要とも言える名曲の数々をお届けいたしました。プログラムの詳細は、上記「プログラム詳細」リンクからご覧下さい。
名曲、と言われるからには理由があります。当たり前の事なようですが、曲が良くできているのですね。普段耳慣れた曲も、今一度味わい、じっくりと演奏してみると必ず新しい発見があります。何度演奏しても新鮮さが失われません。これは凄いことであると言わざるを得ません。日頃は、あまり知られていないフルートの秀作を世に広めるためのプログラムを組んでいますが、これからも、時折こうして名曲を皆様とご一緒に楽しみたいと思っています。リクエスト歓迎いたします。
クリスマス直前でしたので、アンコールには「ホワイトクリスマス」、近藤さんのアレンジです。
ご意見ありがとうございました。
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−「フルート三昧」後記Vol.19−'99.2/28(Sun.)
[ プログラム詳細 ]
<フルートのベートーヴェン 〜クーラウ〜>
フルート三昧ではクーラウ初登場です。フルートの曲が多いので、フルーティストだったと思われがちですが、そもそもはピアニストです。ソナチネを思い出される方も多いでしょう。フルートも吹いていましたが、名手というほどではなかったようです。
1813年、27歳の時にドイツを逃れデンマークに帰化しています。当地ですぐデンマークの王様に気に入られ、音楽家憧れの宮廷音楽家の地位を得ます。そこのオーケストラで首席(!)フルート奏者として、またオーボエも演奏しました。器用だったのですね。それまでフルートのキャリアは大して無かったのですから。
プログラムは、
アンコールには「おひなさま」(あかりをつけましょ、ぼんぼりにぃぃぃ・・・)ボサノバ風、近藤さんのアレンジです。アンコールの演奏では曲名を明かさずクイズとしました。解った人はたった1人、そうですよねえ、私演奏していてもよく解りませんもの、凝りすぎです!でも、好評でした。次回もクイズ形式で・・・・・・お楽しみに。
−−−合奏では役割分担が常に入れ替わりますので、それも聴き所ですね・・・
−−−演奏していてもとても楽しいですよ!まさに楽しみのために書かれた曲です・・・
−−−ありがとうございます。アンコールはこれからも乞うご期待!・・・
貴重なご意見ありがとうございました。
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−「フルート三昧」後記Vol.20−'99.5/30(Sun.)
[ プログラム詳細 ]
<Show Pieces>
今回は、名曲コンサートやアンコールなどで取り上げられることの多い小品を中心にプログラムを組んでみました。プログラムは、
アンコールは「カエルのうた」(近藤 盟子 編曲)です。
ショッカーのエアボーンを除いてどなたでも良くご存じの曲ばかりです。特にフルート・ファンならずとも楽しめますし、フルートをなさっている方ならご自身でも演奏した曲がおありでしょう。お越し下さった皆様には大変喜んでいただけました。
この様なプログラムは、さぞかし我々奏者は楽なのでは?とお考えになる方もあるいはいらっしゃるかもしれません。しかし、違うのですね、私だけかもしれませんが、以外と大変なのです。フィンガリングという意味に於けるテクニックは2、3曲を除いてそう難しいものではありません。音楽的な組立ても、1曲1曲を個別に考えれば難解ではありませんが、たくさんまとめて演奏するので気持ちの切り替えが難しい。演奏時間の短い小品ですからなおさらです。私は、大曲がで〜んとあった方がかえって疲れません。そんなものなのですね、最初の頃は、自分自身でも以外でしたよ。
当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。
−−−精霊の踊り、参考になりましたか?名曲集も時々演奏する予定です・・・
−−−楽しい演奏会は私の希いでもあります・・・
−−−こちらこそありがとうございます。音楽を聴くことで、豊かなイメージがわいてくる、素敵ですね・・・
このほか、バロック(特にバッハ)のリクエストが多くありました。貴重なご意見ありがとうございました。
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−「フルート三昧」後記Vol.21−'99.10/11(Mon.)
[ プログラム詳細 ]
<バロックの雄2 〜 バッハ・ファミリー2 〜>
今回は、アンケートでもリクエストの多いバッハ親子の特集です。プログラムは、
アンコールは、小さい秋見つけた(隠しテーマ:枯れ葉、近藤盟子 編曲)でした。
父・セバスチャンは敬虔な音楽家で神のために音楽を創った、と一般的に思われていますが、そう、確かにそれは事実、ですがまじめな生活を送ったのは結婚して家庭が出来てから後のことで、若い頃は同僚と大喧嘩をしたり、夜通し夜会で飲んだくれそのまま朝のミサにオルガニストとして出席してひんしゅくを買い教会オルガニストの職をくびになったりしたそうです。夜知り合った女性を同伴してミサのオルガンの席に着いたこともあるとか。当時、オルガンの席は女人禁制の神聖な場所とされていたので大変な騒ぎになった事でしょう。当然クビです。
この、若い頃のエピソードこそバッハ作品の、それこそ神がかった作風にピッタリです。その血筋を一番色濃く受け継いだのは長男のフリーデマンでしょう。セバスチャンも長男の教育には一番力を注いでいますし、インヴェンションなどの名曲も生まれました。しかし、この長男は一説によれば放蕩息子、どら息子の部類だったようなのだ。才能は兄弟の中で一番光っていたにもかかわらず、父親の期待をことごとく裏切る、これも血筋ですかねえ。この辺のことはコラムもご一読下さい。
それに対し、次男のエマヌエルは柔和で社交的、フリードリヒ大王に仕えるようになって外国人の才能のないイタリア人より給料が低かろうと、大した仕事をさせて貰えなかろうが文句も言わず我慢した立派な次男だったようである。当時は音楽の都はイタリア、イタリア人の音楽家というだけで大スターだったのだ。おまけに、この休廷にはクヴァンツという大音楽家も大王に仕えていた。父親は放蕩長男のことばかりにかかりきり、弟たちの面倒はやらされ、散々なのであるがいやな顔せず(少しくらいはしただろうが)、周りの面倒をよく見た。そこで培われた人間性は多くの人から信頼という目で見られるようになり、エマヌエルの紹介なら、ということで五男のクリストフ・フリードリヒも職を得た。そんなエマヌエルの作風は、才能をもちろん感じるがきまじめで、理路整然としている。演奏しやすいタイプである。
クリストフ・フリードリヒは兄・エマヌエルの紹介で田舎町の宮廷の音楽家の職を得た。当時、音楽家がよりよい条件の職を求めて場所を転々と変わるのは普通であったが、フリードリヒは終生同じ土地、職場で過ごした。大変珍しいことである。兄たちを見て、そんな苦労はしたくない、と思ったかどうか定かではないが、とにかく静かに地味に一生を終えた。さすがに、作風はバロックと言うよりは全古典的なのだが、光るような才能を感じることはなかったが、とても暖かく、可愛く、美しく、これも確実に世の中が必要としている音楽なのだ。まあ、これも才能といえばその通りなのですが。
当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。
−−−ロ短調、名曲ですね。演奏するごとに新しい発見があります・・・
−−−ありがとうございます。アンコールはまた別の楽しみです・・・
−−−ありがとうございます。良い音楽に触れると、体は興奮していますが精神は同じように安らいでくるのです・・・
貴重なご意見ありがとうございました。
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記録 後記 |
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